落ちてゆく老婆たち

 好奇心が強すぎるあまり、一人の老婆が窓から身を投げ出し、落っこちて死んでしまった。
 別の老婆が窓から身を乗り出して、死んだ老婆を見下ろしはじめた。ところが好奇心が強すぎるあまり、またしても窓から身を投げ出し、落っこちて死んでしまった。
 それから三人目、四人目、五人目の老婆が窓から身を投げ出した。
 六人目の老婆が窓から身を投げ出したとき、私は連中を見るのにうんざりして、マリツェフスキー市場に向かった。そこでは、一人の目の見えない男に手編みのショールがプレゼントされたらしい。

1936-1937年