現代日本文学

近年の芥川賞受賞作(とその候補作)を中心に、現代日本の文学作品について短めの感想を残しておこうと思います。

とりあえずは、以下の諸作品について述べてゆくつもりですが、現時点で10年代の受賞作・候補作すべてを読んでいるわけではなく、また感想を書く時間も取れないため、めでたくすべての更新が済むまで、長い目でお待ちくださるとうれしいです。

(2018年2月14日)


150回

小山田浩子「穴」

 この回は非常にレベルが高かったように思います。個人的には、松波太郎「LIFE」に受賞してほしかったです。あるいは岩城けい「さようなら、オレンジ」。こちらもすばらしかった。受賞作の「穴」はたしかに上手ですが、日常と非日常が地続きになるという展開に既視感を強く覚えました。この小説の到達点はすでに私たちの前提なのではないでしょうか。その先が読みたい(それとも、十分ありそうな話ですが、実はしっかり書きこまれている「その先」を私が単に読めていなかっただけかもしれません…)。

 他方、「LIFE」は非常におもしろかったです。この小説のおもしろさは一言では絶対に表現しえません。もし表現できたのなら、あなたが語っているのはもはや別の小説です。 (2018年2月15日)

151回

柴崎友香「春の庭」

※横山悠太「吾輩ハ猫ニナル」

152回

小野正嗣「九年前の祈り」

158回

石井遊佳「百年泥」

若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」

159回

古谷田奈月『風下の朱』(早稲田文学初夏号)

高橋弘希『送り火』(文學界五月号)

北条裕子『美しい顔』(群像六月号)

町屋良平『しき』(文藝夏号)

松尾スズキ『もう「はい」としか言えない』(文學界三月号)

160回

上田岳弘『ニムロッド』(群像12月号)

鴻池留衣『ジャップ・ン・ロール・ヒーロー』(新潮9月号)

砂川文次『戦場のレビヤタン』(文學界12月号)

高山羽根子『居た場所』(文藝冬季号)

古市憲寿『平成くん、さようなら』(文學界9月号)

町屋良平『1R1分34秒』(新潮11月号)

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