第1回「ブリバール」

ハルムスの戯曲『エリザヴェータ・バーム』をモチーフとするロシア語の歌があります。その名も「エリザヴェータ・バーム」。歌っているのはミンスク(ベラルーシ)出身のロックバンド・ブリバール。2011年に結成されたバンドです。この歌はアルバム『特筆すべきは Нужное подчеркнуть』(2014年)に収録されています。2016年にそのMVが公開されました。

歌詞の日本語訳とともにご紹介します。

「エリザヴェータ・バーム」

輪郭がはじけた 彼女の体
脆弱な外殻にひびが入った 世界
彼女は獰猛な踊りの犠牲になった…
催眠的な光で手招きしてきた 自分と融合するよう
死して再び生まれるよう
この踊りはわれら皆に贈り物をする
この踊りで怪我はしない
エリザヴェータ…エリザヴェータ…エリザヴェータ・バーム
アーリマンの罠なのか
創造の8日目なのか
彼女の一つ一つの動きの玄妙さが
だれもかれも 呼び招いた
経験したことのない何かに
永遠につづく自らの踊りに
この踊りはわれら皆に贈り物をする
この踊りで怪我はしない
エリザヴェータ…エリザヴェータ…エリザヴェータ・バーム
魔法が解け
森のキノコが萎びたとき
われらがリーザは正気にかえった
コンコンと
ドアがノックされる
この踊りはわれら皆に贈り物をする
この踊りで怪我はしない
エリザヴェータ…エリザヴェータ…エリザヴェータ・バーム

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※リーザはエリザヴェータの愛称。